NY New Days

2018年、日本語教師の資格取得。2018年11月、ニューヨーク在住の婚約者とフィアンセビザ(K1ビザ)申請。2019年6月に承認され、7月にアメリカへ移住。ビザの手続きやニューヨークでの生活、また日本語教育や英語学習などについて綴っていく予定です。

半年で日本語教育能力検定試験に合格した方法 2

日本語教師を目指しているみなさん、

国際恋愛をしているみなさん、

こんにちは🌸

 

前回の記事では、私が日本語教育能力検定試験に半年で合格した方法についてStep3までお話しました。

今回はStep4 からStep7まで解説していきます。

 

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<半年で日本語教育能力検定試験に合格した方法>

Step1. 2018年3月 日本語教師養成講座に申込む

(必要な教材をまとめて購入させられる)

(合計615,012円(紹介割で30,000円割引/教育試練給付金制度により10万円支給予定))

Step2. 2018年4月 日本語教師養成講座に通い始める

(週3回、夜間3時間コース)

Step3. 2018年6月 日本語教育能力検定試験に出願

(試験対策用の勉強をはじめる/合計10,800円)

Step4. 2018年7月 赤本読破へのチャンレンジ開始

Step5. 2018年8月 小論文について考え始める

(合格者のブログ、小論文の書き方についてブログを読み始める)

Step6. 2018年9月末 過去問を購入する

Step7. 2018年10月 過去問にチャレンジ

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Step4. 2018年7月 赤本読破へのチャンレンジ開始

試験対策として赤本読破に挑戦したのは、日本語教師養成講座受講前、とあるスタッフとの会話がきっかけでした。

420時間の養成講座の卒業かつ検定試験合格を目指していたので、見学時にいくつか質問しました。

答えは下記のとおりです。

 

Sakuranososhi「講座は検定試験にも対応してますか?」

→スタッフ「対応してます!」

Sakuranososhi「入学時に大量に購入するテキストと講座だけで試験対策はできますか?」

→スタッフ「できます!赤本がすべて対応してます!」

Sakuranososhi「4月入校だと10月の試験までに半分くらいの教科しか終わらないけど、実際に4月入校の合格者はどのくらいいますか?」

→スタッフ「・・・一回で合格するのは難しいです。でも4月入校の生徒が合格率高いです。」

 

スタッフさんも営業ですから入校させようという意思がひしひしと伝わってきて会話しづらい場面もありました。

実際、私がしぶっていると何度か事務所に戻って新たな提案やカウンタートークをしかけてくるという状況でした。

ただ、赤本が試験の全教科網羅しているという答えがあり、WEB上のレビューの評価も高かったので、とりあえず基礎固めとして読破を決めました。

私が購入した第4版は519ページあります。

 

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ちなみに7月上旬に読み始めて読破できたのは9月末でした(!)

内容は1度読むだけで理解できなかったので、1章を5回位読みました。

(そして読み終えたときには半分くらい覚えていません・・・😨)

練習問題や音声学・小論文の問題も全て解き、解説を熟読・・・そんなことをしていたら、テキストを終える作業に約2か月もかかりました。

大変でしたが、ひととおり内容を理解することで試験範囲を網羅したという安心感は得ることができました。

 

 Step5. 2018年8月 小論文について考え始める

(合格者のブログ、小論文の書き方についてブログを読み始める) 

8月になると試験2か月前ですので、試験について頻繁に考えるようになります。

赤本で勉強して基礎は固めつつありましたが、小論文がとても不安でした。

試験第3部の前半の問題をどのくらいで解けるかにもよりますが、15~25分ほどで400字程度の説得力のある文章を書かなくてはなりません。 

赤本には書き方の解説と4つの模擬問題がありました。

しかし、解説はすでに知っている一般的な内容だったし、模擬問題の模範解答はレベルが高すぎため試験の限られた時間内で書ける気がしませんでした。

 

 私は試験に合格することが目標だったので、WEB上である程度点数のとれる小論文の書き方を調べまくりました。

その結果、下記のポイントが重要ということがわかりました。

 1.問題文のメインの質問とキーワードに下線を引く

必要ないと思われる方も多いかもしれませんが、文章を書いている途中で話題がずれていくというのはよくある話のようです。

テーマに沿った文章が書けるよう、必ず印をつけておきましょう。テーマがずれると大幅に減点される可能性が高まります。

 

 2.構成を考え終えるまで文章を書き始めない

時間がないので省略したくなるところですが、文章全体の構成が決まらないまま文章を書き始めるとのちにドツボにはまるケースが多いです。

先に考えて、余白に自分の主張や文章の構成を書き出しましょう。 

 

3.採点者がわかりやすい構成で文章を書く

色々と調べた結果、たどり着いた理想的な文章構成は下記の通りです。

記述に慣れていない私でも書きやすく、採点者にもわかりやすい構成です。 

 

・1段落目:問題に対しての意見・主張

・2段落目:主張をサポートする具体例

・3段落目:主張に対して予想される反論+反論を打ちのめす主張・具体例

・4段落落:自分の文章の要約+主張(2回目)

 

 試験本番ではマーク問題の自己採点が7割弱でしたが合格出来たので、おそらくこの構成で書いた小論文が功を奏したのかと思います✨ 

 

Step6. 2018年9月末 過去問を購入する

遅い・・・。一般的な観点から考えると遅すぎますよね。

もっと早い段階で購入しておけばよかったと反省しています。

資格スクール入校時にスタッフさんから

「この赤本は試験範囲カバーしてるし、一冊やれば対策できます!」

と言われたのを真に受けていた自分。

赤本読破&WEBでの小論文リサーチに集中していて過去問を全く意識していませんでした。

赤本にも各章ごとに練習問題が付いていたので、それをすべて解けばマーク対策になると思って安心しきっていました。 

 

とある養成講座の日、講師の方に

「Sakuranososhiさん来月試験受けるんだよね?過去問何回位やった?」

と聞かれたのです。

Sakuranososhi「え、過去問?赤本しか読んでないですよ。」

講師「え・・・?」

Sakuranososhi「え・・・?」

講師「あ、でもみんな1回目は感覚つかむために受けて2回目で合格目指すパターンが多いからね。2回目で合格すればいいんですよ。何年か前に〇〇に試験会場がなかった時受講生が北海道を試験会場に指定してね、前日にみんなで観光して旅館で宴会までして全員不合格、っていう時もあったから。」(肩ポンポン)

 

いやいや、あなたのところのスタッフが赤本さえやれば・・・みたいに言ってますから!それ信じて今まで勉強してましたから・・・! 

 

とは言えず、

Sakuranososhi「あはは・・・!そうですよね難しいですよね。わざわざ北海道までいかないといけなかったなんて。今はここで受けれるから大分条件よくなりましたね・・・。」 

 

などと言ってその場を切り抜け、その日の授業中にAmazonで過去問を購入に至りました。

他の受験者の方からの情報ですが、試験1カ月前ともなると売り切れているケースが多いそうです。

様々な理由から早めの購入を強くお勧めします! 

 

Step7. 2018年10月 過去問にチャレンジ

さて、9月末に注文した過去問が10月上旬に到着しました。

試験まで残り3週間ちょっとですがなかなか本番形式で解く時間がとれません。

限られた時間ではありましたが、会社のお昼休憩宙にアルクの「スピードチェック問題100」を解いたり、小論文について解説している方々のブログを読んでモチベーションを維持していました。

 

週に5日フルタイムで働き、うち週3回は仕事後に授業(3時間)があります。

そしてこのうちの一教科が「初級クラスの教室活動」という曲者で、毎週15分程度の模擬授業をしなければなりませんでした。

初級に教えるという設定のため、多様な教材(イラストやフラッシュカード、活用の表など)を準備しなければなりません。

しかも、模擬授業自体初めての私は教案作成にかなり苦戦していました。

休日を模擬授業の準備にあててはいたのですが、試験前に購入した過去問をなんとしてでもコンプリートしなくては・・・という思いから休日の午前中に模擬授業の準備を終わらせて午後から過去問を解くことにしました。

この時点ではおそらく試験まで1週間ちょっとだったと思います・・・。 

そしていざ過去問を開いて問題数の多さに驚きます。

それもそのはず、試験は朝9時開始~16時40分終了。

詳細は下記のとおりです。

 

 試験1 時間:90分 配点:100点

(基礎的知識/能力/分析的知識・能力)

試験2 時間30分 配点:40点

(音声的特徴に関する知識/瞬間的知覚・判断能力) 

 

お昼休憩

 

試験3 時間:120分 配点:100点

(現場対応能力/問題解決能力/統合的判断能力/思考能力)

※一部記述あり(配点20点)

 

・・・これはながい。

問題数の膨大さに圧倒さた結果、1度だけ過去問と解いた状態で本番を迎えてしまいました。

そして本番では時間配分が正しくできず、わかるはずの問題が解けずに点数を落とすという悲しい事態になりました。

赤本で基礎を固めていたのでぎりぎり合格はできましたが、

過去問で試験の時間配分に慣れていたらもっと高得点が狙えたのに・・・、

12月下旬の合格通知の日まで重い気持ちで過ごさなくてよかったのに・・・、

という思いでいっぱいです。

 

現在、試験合格目指しているみなさんには、早い段階で過去問に挑戦することを強くお勧めいたします。 ><

 

  

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